以前、イギリスの5ポンド金貨をさらっと紹介させて頂きました。
https://antiquecoinplanet.com/20211223-2/
これからは順々に、それぞれの5ポンド金貨を深堀していきたいと思います。本日はジョージ6世です。
ジョージ6世の5ポンド金貨は1937年のみの単年度発行で、発行枚数は5500枚です。5ポンド金貨以外に2ポンドや1ソブリンなどもありますが、私は5ポンド金貨以外は投資対象にはならないと考えております。
次に、鑑定枚数を見てみましょう。大手2社の鑑定枚数をまとめました。+や★は省略してます。
比較的新しいコインですので、鑑定枚数は多いです。これからも少しづつ増えてくる可能性もあります。
が、一度スラブを割って再鑑定している場合も結構ありますので、実際はこれより少ないかもしれません。
価格の推移についてですが、PR63DCAMあたりで見ていくと
2010年以前は金価格+αで買えていた時代が続きました。その後、コインブームが来て価格が上昇し、2019年頃に一度調整が入っているようです。2021年以降、一気に上昇して次のステージに上がりました。
今後の予測についてですが、ジョージ6世は堅調に推移すると予想します。特に、グレードの高いもの、カメオがついているものに関してはこれからの5年でさらに上昇していく可能性は大です。オークションレコードもかなりの数がありますので、価格がブレにくく、誰もが知ってる人気コインですので、安値で放置されることも滅多にありません。非常に手堅いコインのひとつと言えます。
2022年2月時点の相場感覚としては、PF64UCで240万・PF65UCで300万 PF66UCで700万と言った感じでしょうか。
一部オークションレコードを載せておきます。
2021年8月 66UC 690万
2020年11月 65DC 311万
2020年11月 64UC 197万
ご覧の通り、PF66から急に上がります。市場はグレードの高いものを求めている傾向がある様です。
今年の年度末にはもう10%ほど上昇している可能性は高いです。