さて、では昨日の続きです。
ヤングエリザベスの次に「来る」コインとして、ミドルエリザベス5ポンド金貨を挙げさせて頂きましたが、今日はそのミドルエリザベスについて詳しく見てみたいと思います。
まずは、鑑定枚数です。各年度の鑑定枚数は以下の通りとなっております。
調べてみて驚きました。どの年度も70鑑定は非常に少ないんですね!
ちなみに皆さんがよくご存じのヤングエリザベスの鑑定枚数がこちらです。
ヤングエリザベスの鑑定枚数と比べて頂ければ、ミドルエリザベスの70鑑定の少なさが良く分かると思います。
また、69鑑定にも大きな差がございます。これは、将来的には70鑑定が増える可能性が少ない(リグレードして69が70になる可能性)が少ないことを意味しています。人気と言う意味ではヤングエリザベスにはまだ到底及びませんが、希少性は圧倒的にミドルエリザベスが上です。
次に、発行枚数と、70鑑定のオークションレコードを見てみましょう。
(参考)ヤングエリザベスの発行枚数
発行枚数は1985年が最も多く、年度が新しくなるにつれ徐々に少なくなっています。ヤングエリザベスの発行枚数が2,500~10,000枚ですので、発行枚数に関してもヤングエリザベスよりも遥かに少ないです。
鑑定枚数と発行枚数をもとに独自の希少性ランキングを付けています。1992,1995,1996,1997年あたりは特年と言えそうです。レコードを見る限り、他年度よりも2~3割くらいは高くなるのかもしれません。
次にオークションレコードを見てみます。
そもそも私がミドルエリザベスに注目し始めたのが、このレコードからでした。
2018年頃は50万円ほどだったミドルエリザベスですが、2023年5月に最も希少性の低い1985年が157万円ほどで落札されました!
まだこのひとつしかレコードがないので定かではありませんが、エリザベス女王の崩御によって注目度が大きく上昇し、一気に価格が高騰してきている可能性がございます。
このレコードが「まぐれ」ではないとすれば、希少性が高いミドルエリザベスは今後ヤングエリザベスに追い付き追い越す可能性だって出てくるかと思います。今後の動向が気になる注目の1枚です。
来週のヘリテージに1枚出品されています!
実は今回の8月のヘリテージオークションで、希少性No.2の1992年のミドルエリザベスが出品されております。この結果には非常に注目したい所ですが、これが100万円超えるようなことになればミドルエリザベスの力は本物でしょう。
まとめ
・ミドルエリザベスはヤングヤングエリザベスより遥かに希少性が高い。
・現状はもちろんヤングエリザベスの方が遥かに人気が高い。
・今後ミドルエリザベスの人気が出てくれば、ヤングエリザベスを凌ぐ可能性すらある。
・ヤングエリザベス、ミドルエリザベスと2枚揃えるのも非常に面白い
いかがでしたでしょうか。ヤングエリザベスの次に来るのではないかと予想される「ミドルエリザベス5ポンド金貨」当店でもまだ販売の実績はありませんが、これから積極的に探していきたい1枚です。今後の動向に注目していきましょう!