歴史を学ぶことによって、コイン収集は今よりもっと楽しくなります。
人間は本来、「学習することに喜びを感じる」生き物です。
小さい頃は誰もが「僕、これ出来るよ!!」「お母さん見て、凄いでしょ!」と学習の成果を喜んで見せてくれます。
それが、小学校・中学校と上がっていくにつれ、いつの間にか
「勉強・学習」=「辛いもの・楽しくないもの」に変わってしまうんですよね、、一体なぜなのでしょうか。。。?
私は塾の教師もしておりますので、何とか学習の楽しさを子ども達に伝えようと、日々試行錯誤しております。
話がそれました。今日からはシリーズで、英国王を新しい順に辿っていきたいと思います!歴史とともにコインを収集していくと、本当に楽しいですよ ^^)
エリザベス2世
在位:1952年2月6日~2022年9月8日
エリザベス2世は1952年に25歳で即位し、その在位期間は何と2022年まで続きます。在位期間70年と214日という、イギリス史上最高齢かつ最長在位の君主です。
エリザベス2世のコインは、その在位期間の長さから5代の肖像があります。
代表するコインと言えば、何と言ってもヤングエリザベス・そしてミドルエリザベスです。
ヤングエリザベスは、一時期と比べると少し価格が落ち着いてきた印象があります。ここからは多少の価格上下動を見せながらジワジワと上がっていくのではないでしょうか。
ミドルエリザベスの方は、私のブログの影響も多少なりともあったのでしょうか、(すいません、、)
かなりの勢いで上がっています。
問い合わせも多いコインですが、モダンですので価格には拘って入手する必要があります。ヤングもミドルも多少の価格変動(下落も含め)はあるでしょうから、タイミングが大事なコインだと思います。
ジョージ6世
在位期間:1936年12月11日~1952年2月6日
エリザベス2世の父が、ジョージ6世になります。ジョージ6世には兄・エドワード8世がおりましたので、本来このタイミングで英国王になる予定はありませんでした。
兄・エドワード8世が英国史上最短の在位で退位したことから急遽順番が回ってきてしまった国王です。
ジョージ6世のコインと言えば何と言っても5ポンド金貨が有名ですが、他にも戴冠記念メダルなども今後注目したいジャンルのひとつでございます。
ジョージ6世の5ポンド金貨は、1937年の発行ですので、あと15年ほどで発行から100年が経過し、はれて正式にアンティークコインの仲間入りを果たすこととなります。
最近は特にハイグレード品が強く、PF66以上になると価格が跳ね上がります!鑑定枚数が多いコインですので、予算との兼ね合いにもなりますがなるべくハイグレードを入手したいコインです。
エドワード8世
在位期間:1936年1月20日~1936年12月11日
エドワード8世は、ジョージ5世の長男で、ジョージ6世の兄に当たります。
1936年に父・ジョージ5世の跡を継いで国王になります。
エドワード8世には当時恋人がおりました。ウォリス シンプソンという離婚歴のあるアメリカ人女性です。エドワード8世は彼女との結婚を強く望みましたが、イギリス国教会はその結婚を認めず、彼女と結婚をするのであれば国王からの退位を勧告します。
悩みに悩んだエドワード8世は彼女を選び、わずか325日の在位期間を終えて退位しました。そして、弟のジョージ6世へと王位は継承されていきます。
華やかな一面を持っていたエドワード8世は、そのカリスマ性から英国では非常に人気が高く、この衝撃的なエピソードも加わってすでに伝説の国王となっています。
映画「王冠を賭けた恋」にも描かれたエピソードです。
エドワード8世は在位期間が1年に満たない為、ほとんどコインが存在していません。一応5ポンド金貨が存在してはいますが、2021年のオークションでは何と5ポンドPR67DCが3億7300万ほどで落札され、もはや入手不可能となっております。そのため、代表するコインとしては戴冠記念メダルや退位記念メダルなどが候補に挙がってきます。どちらにしても入手最難関の幻の国王です。
エドワード8世の5ポンドは入手不可能ですので、ターゲットになるのが戴冠メダル・退位記念メダル・皇太子記念メダルなどになります。
メダルは大小さまざまな種類のものがございますが、幻の国王ということもあってどれも結構な価格で取引されております。
希少性が圧倒的に高いので、入手出来るチャンスがあれば逃さず手に入れたいのがエドワード8世です。
ジョージ5世
在位期間:1910年5月6日~1936年1月20日
エドワード8世・ジョージ6世の父であり、エリザベス2世の祖父にあたる人物が、ジョージ5世になります。
大戦中の激動の歴史を駆け抜けた偉大なる王です。長男・エドワード8世とは折り合いが悪く、また、孫であるエリザベス2世をとても溺愛していたこともよく知られています。
こちらも代表コインとしては5ポンド金貨がございます。髭がとてもダンディで人気が高く、王道アンティークコインとなっています。
ジョージ5世の5ポンド金貨は今価格が少し落ち着いている印象を受けます。まさに今が仕込み時と言えるでしょう。こちらもハイグレードに越したことはないですが、ジョージ6世よりかは発行枚数が少ないので、やや価格は高額となります。
最後に簡単な家系図を載せておきます。こうやって歴史を辿っていくと、全部揃えたくなってきますよね ^^)
今回はここまでとします。
次回はいつになるか分かりませんが、次はジョージ5世の父エドワード世以下の歴史を辿っていこうと思います。