【店主オススメ】1328年フィリップ6世パビリオンドール金貨【MS64】
【店主オススメ】1328年フィリップ6世パビリオンドール金貨【MS64】
【販売価格】
2,750,000円
当店初登場!前回ブログでも紹介させて頂きました有望「ドール」金貨の一角、フィリップ6世のパビリオンドール金貨、NGC MS64になります。
鑑定番号:5781859-025
https://www.ngccoin.com/certlookup/6821725-009/61/
表面:portico(柱廊玄関)の中に座るフィリップ6世
裏面:紋章
重量約5.05gの金貨です。
NGCの鑑定枚数は26枚でMS64は8枚、上位は2枚ございます。
パビリオンとは建造物とかテントなどの仮設物・離れ みたいな意味があるのですが、こちらのコインはドレープされたportico(柱廊玄関)の中に座っているフィリップ6世が描かれているのでそう呼ばれております。
ちなみこれはたまたまですが、Pavillon d’Orを直訳すると金の建造物、そう、「金閣寺」となります。
フィリップ6世は英仏百年戦争を駆け抜けた国王です。
コインに絡めてお話すると、フィリップ6世と対立したのがノーブル金貨のエドワード3世、フィリップ6世の息子がムートンドールのジャン2世となります ^^)
実は、この時代のコインでこんなにもはっきり国王の肖像が描かれているコインは相当に珍しいです。
当時はコインに国王自身を刻印することはある種タブーとされていたようで、擬人化した動物や紋章などを用いることがほんととでした。1500年代に入りソブリン(国王の)金貨が発行されてからは、広く国王の肖像が描かれることが一般的となりました。
フィリップ6世はカペー朝の断絶ののち、ヴァロワ朝初代国王として即位をしましたが、「拾われっ子の国王」と呼ばれ、この王朝は決して強いものではありませんでした。英仏百年戦争の真っ最中ということもあり、自らの権力を少しでも誇示しようと思い、この金貨を発行したのではないでしょうか。非常に興味深い1枚です。
オークションレコードを見てみましょう。
2022年1月にMS64★が524万円で(32,400$×1.1×@147円)落札
2023年4月にMS64が313万円で(15,000$×1.2×1.1×@158円)落札
2017年8月にMS63が180万円で(11,162.5$×1.1×@147円)落札
価格の上昇を見てもらうためにも、少し古めの2017年のレコードも載せました。
この当時はMS63で180万(当時為替で計算するともっと安いです)ほどで入手出来ていましたが、2022年にはMS64★が何と500万円超え、2023年4月にはMS64が300万超えで落札されており、価格が順調に伸びております。
基本的にはこう言った希少性が高く歴史的価値のあるコインはオークションの度に価格を伸ばしていきますので、コインを投資とお考えの方はこう言ったコインを入手されることをオススメ致します。
現時点では2022年MS64★の524万円はどう考えても高すぎですが、それでもMS64のハイグレードとなると300万は超えてきそうです。
今回、MS64で275万円でのご案内とさせて頂きます。上記オークションレコードを遥かに下回る水準で、非常に有望な価格でございます。
いま私の左手に実際にコインがありますが、コインの状態もびっくりするほど良く、今から700年も前のコインがこんな状態で残っていることは本当に奇跡だなと感じています。
一体どれほどの歴史をこのコインは見てきたのでしょうか、色んな人から大切に受け継がれてきて、今私の手元にあるこのコインにとてもロマンを感じております。
ぜひ、大切にして下さる方にお譲りしたい1枚です。
※当店に到着しておりますので、即納コインです。