1933年チェコスロバキア10ダカット金貨【MS64】
1933年チェコスロバキア10ダカット金貨【MS64】
【販売価格】
4,400,000円
1933年チェコスロバキア10ダカット金貨NGC MS64になります。
表面:馬上で剣を持つチェコの守護聖人・聖ヴァーツラフ1世
裏面:チェコのライオンとスロバキアの盾
直径42mm、重量約34.90g、98.6%金の金貨です。
鑑定番号:3893176-012
https://www.ngccoin.com/certlookup/3893176-012/64/
同年度NGC鑑定枚数84枚で、MS64は21枚ございます。
チェコの10ダカットは1929~1951年にかけて発行された金貨でして、年度によっても価格差がございます。
少し前の記録にはなりますが、発行枚数と鑑定枚数を調べてみました。
市場に出回っているもののほとんどは1929年、1931~34年ものになります。発行枚数が1000枚を切る1930年、1935~1938年、1951年は特年と言えるでしょう。ほとんど入手不可能な年度もございます。
表面に描かれているのは10世紀のボヘミアの大公「ヴァーツラフ1世」です。ボヘミア地方において初めてコインを発行した絶対的な権力者でした。
実の弟によって暗殺されてしまったヴァーツラフ1世は、死後にボヘミア初の聖人、「聖ヴァーツラフ」となります。
現在もチェコの守護聖人として絶大な人気を誇るヴァーツラフ1世は、偉大なる理想の騎士として今もチェコの象徴となっております。
銘文にはNEDEJ·ZAHYNOUTI·NÁM·I·BUDOUCÍM
チェコ語で「我々と未来の人々を守りたまえ」という意味になります。
裏面にはチェコの象徴であるライオン、盾、チェコの国花である菩提樹です。
ライオンと菩提樹を囲むように彫られている文字は
REPUBLIKA ČESKOSLOVENSKÁ(チェコ共和国)と描かれております。
ご存じの通り、チェコスロバキアという国はもう存在しておりません。今はなき国の最高の1枚を是非入手されてみて下さい。
こちらのコイン、当店でも何枚も販売させてもらった実績がございますが、残念ながら今価格が少し下がっています。2024年前半をピークに、2割ほど下がってしまったでしょうか。
今回の下落の原因は「人気」が出過ぎたことが挙げられると考えます。ヨーロッパの大型近代金貨として注目を集め、やや過熱感が出てしまいました。
鑑定枚数も少し増え、需給のバランスが少し崩れてしまった印象を受けています。
しかし、こう言ったことはコインでは割とよくあることです。あの雲上の女神やゴチッククラウン、モハール金貨、ウナライオンでさえもそういう時期はありました。
今回の件も一時的な現象に過ぎないと私は思っています。むしろ、2025年5月以降のオークションレコードを見ると、盛り返しの兆しが出ておりますので、今が安値で買えるラストチャンスである可能性は高いです。
逆に今10ダカットを保有されている方は、焦って安値で売らないようにしましょう。
オークションレコードを見てみましょう。
2023年1月にMS64が511万円で(31,200×1.1×@149円)落札
2024年1月にMS65が590万円で(36,000$×1.1×@149円)落札
※この頃が最初のピークでした。
2024年5月にMS63が334万円で(20,400$×1.1×@149円)落札
※少し価格を下げます。
2025年5月にMS63+が413万円で(25,200$×1.1×@149円)落札
※また復調してきました。
グレードがバラバラで少し推移が見にくいですが、2024年1月頃をピークにそこから2割ほど下げました。そして、2025年5月にはほぼ戻してきた感じです。
今回、お客様からの委託販売品ですが、MS64で440万円でのご案内でございます。直近でMS63+で400万円超えのレコードが出てますますので、今が買いの1枚かと思われます。
まもなく正式にアンティークコインの仲間入り(100年以上前)するチェコスロバキアの大型金貨、大変オススメでございます。
※お客様からの委託販売品ですので、注文から発送まで1週間ほどお時間を頂きます。