ひところの過熱感がなくなったAW、2018年以来の買い場がやってきた!?

先日、日本でオークションワールドが開催されました。

相変わらずグングン値を伸ばすコインもありましたが、全体的に見るとやや過熱感がなく、コインによってはあれ??っていう価格で落札されたコインもいつくかありました。

私は以前、オークションワールドは高すぎるからあまり手を出さない方が良いですよ~と言ったことがありますが、前言撤回です。円安の影響もあり、最近は海外オークションより安く入手出来るケースも出てきています。日本のオークションで安く買えるなら、それに越したことはないですよね。

まずは、今回やや安値で落札されたコインをいつくか見てみましょう。

ビクトリアモハールMS60 194万円

ゴチッククラウンPF60 138万円

ジョージ6世5ポンド金貨 PF63UC 188万円

モハール金貨とゴチックに関しては、鑑定枚数がべらぼうに多く、もともとやや過大評価されていると考えていますので、調整の段階に入っていると思って間違いないでしょう。

2枚とも良いコインであることは間違いないのですが、モハールなんかはちょっとここ数年「仕手株」みたいな扱いをされてしまっており、私も価格が高騰してからは少し手を出すのを控えておりました。

ジョージ6世なんかも、今は少し調整の時期と言った気がしますね。

コインの価格は、ずーっと右肩上がりでは決してありません。良いコインは、多少の上下動を繰り返しながら、長期的には緩やかに伸びていきます。

そう考えると、今は絶好の「押し目買い」のチャンスと言えるかもしれません。

前回コインの価格が少し下がったのは2018年頃でした。

この時は雲上の女神なんかの下げが顕著でしたね。下がりだすと不安になるのが人間の常ですが、実は1年足らずで値を戻し、そこから2019年から2023年まではずーっと上昇一辺倒で推移しました。

2018年頃にコインをしっかり買えた方はかなり含み益が出ていると思います。逆に、焦って売った人は損をしたでしょう。

2024年、コインの価格上昇の勢いは落ちていると感じています。もう少し調整が続くのか、はたまたそろそろまた上がりだすのかは誰にも分かりませんが、私はそろそろ底ではないかと密かに感じております。

早ければ、8月のヘリテージオークションでは一気に流れが変わるのではないでしょうか。

下がった時に買うのは勇気がいりますし、下がったら逆に売りたくなってしまいますよね。もしかしたら今モハールやゴチックをお持ちの方は売りたくなっているかもしれません。

ですが、投資の基本は「安い時に買って高い時に売る」です。心理的にはついつい「高い時に焦って買って、安い時に焦って売る」をしてしまいがちですが、今こそ冷静に安値のコインを買っていく時期だと私は思っております。

2018年以来の絶好の買い場がまさに今かもしれません!

とは言え、全てのコインが下がっている訳ではもちろんありません。この状態の中でも順調に価格を伸ばしているコインを紹介して終わりにしましょう!

1868Aナポレオン3世100フランMS64 444万円

これは伸びましたね~!ナポレオン3世100フラン、やはり強いです!

ニュルンベルク都市景観ダカットMS62+PL 333万円

都市景観も相変わらず強いです!

エドワード4世ローズノーブルMS61 210万円

こう言った希少性の高い王道アンティークコインはやはり下振れはしないですね。ジワジワと理想的な伸びを見せてくれます。

ヘンリー6世ノーブル金貨MS64 399万円

ヘンリー6世のノーブルMS64が400万に迫る勢いでした!

アン女王5ギニー金貨AU53 1193万円

さすがアン女王!AU53で1200万円に迫る勢いでした!

ビクトリア女王ヴェールヘッドPR65DC 1720万円

ビクトリアも相変わらず強いですね~!最近はプルーフの上昇が顕著です。

1984年ヤングエリザベスPF70UC 150万円

最も安価な1984年でもついに150万円を付けました!