2022年4月21日、96歳の誕生日を迎えたエリザベス2世
在位70年はイギリス史上最長在位を今も更新中で、存命する在位中の君主の中でも世界最高齢となっております。まさに伝説を築きあげているエリザベス女王ですが、コインディーラーとしてひとつ気になることがございます。
エリザベス女王を象徴するコインがない!?ということです。
エリザベス女王は在位がとにかく長いので、定期的に肖像が更新されています。コイン肖像は何と第5世代まであります。
皆さんはどの肖像がお好きですか??
この肖像の中から、エリザベス女王を象徴するコインが今後出てくるわけなのですが、どれかな?と考えた時にやはり筆頭候補に挙がってくるのが「第2肖像」通称ヤングエリザベスです!
第5肖像も現在のエリザベス女王を描いておりとても良い感じなのですが、如何せんありとあらゆるモダンコインの表面に刻印されてしまっており、希少性があまりに薄くなってしまっています。
大変残念ながら、第5肖像=モダンコインみたいになってしまっており、本当に悲しいです、、、ロイヤルミントさん、ほんとコイン出し過ぎですよ!!
と、いう事で、私はエリザベス2世を象徴するコインとして第2肖像のヤングエリザベスを挙げたいと思います!
少々不謹慎な話ですが、エリザベス女王が退位し、新たな国王(チャールズ皇太子?)が即位することとなれば当然エリザベス女王のコインには注目が集まります。そう言った意味でも、このヤングエリザベスは投資という面において非常に面白い存在になるのではないかと思っており、私自身大変オススメをしております。
では、そのヤングエリザベスについて詳しく見てみましょう。
ヤングエリザベス5ポンド金貨は、1980年、1981年、1982年、1984年の4年間のみ発行された金貨で、発行枚数は以下の通りとなっております。
1982年だけ極端に枚数が少ないのが分かります。その為、1982年ものだけが他の年度と比較して2倍ほどになります。ちなみに私は1983年生まれなのですが、なぜ私の誕生年だけ発行しなかったのでしょうか、、、笑
次に、「鑑定枚数」を見てみます。今回はPCGSとNGCのPF69UCとPF70UC枚数を調べてみました。
鑑定枚数を見てみると、どの年度も69鑑定の枚数は多すぎて投資対象にはなりません。1982年は辛うじて投資対象になり得るかもしれませんが、他の年度は69ではダメです。実際69は金地金価格ほどで推移をしています。
70UCの枚数を見てみると、何と最も少ないのが最も発行枚数が多い1980年です。これは1980年のヤングエリザベスの多くが溶かされてしまったことが要因の一つにあるようです。鑑定枚数の少なさを考えると1980年は実は隠れ希少性No.1と言えるのかもしれません。
では、上記を踏まえて希少性をランキングにしてみました!
・第1位はやはり発行枚数の最も少ない1982年です。
事実この年度だけ相場が高く、最も入手が難しいからです。これから70鑑定が増える可能性も低く、最も希少性が高いと言えます。
・第2位は70鑑定の枚数が最も少ない1980年です。
この年度の70鑑定は確かに滅多に出てきません。また、82年と比較して価格差がありますので、今後これが縮まってくる可能性は十分にございます。投資という点で考えると最も狙い目の年度かもしれません。ですが、69鑑定が400枚以上あり、再鑑定の結果70に昇格してくるコインもある程度出てくることは想定しておかなければなりません。
第3位は1981年、第4位は1984年です。実際市場に出ている70鑑定のほとんどはこの2年のコインだと思います。その分価格も安価ですので、エントリーコインとしては大変オススメです。
またヤングエリザベスは、年代が1980年代ということもあり、自分の生誕年や大切な方の生誕年を収集している方も多いです。私も妻が1984年生まれですので、1984年を1枚持っております。
実はこの度、ヤングエリザベスを四年度分全て揃えました!
だからと言って今回紹介したわけではないですが(若干ありますが笑)、大変有望なコインでございます。案内はもう少し先になりますが、気になる方いらっしゃいましたら是非ご連絡下さいませ。