良くない「円安」が続いています。

残念ながら予想通りの「円安」が続いています。ついに1ドル118円の水準まで来てしまいました。

コインディーラーにとっては大変な痛手ですし、私は本業でガス屋さんもしてるので円安と原油高とコイン高のトリプルパンチをくらっております。

私なんかより詳しい方もたくさんいらっしゃると思いますが、現在進行している「円安」は、アベノミクスで1ドル78円だった為替が一気に120円台まで到達した際の円安とは訳が違います。

10年ほど前の話をしましょう。

10年ほど前は、円は他の通貨と比較して「安全な資産」という位置づけがあったので、株価が下がったり、金融危機が起こった時には円が買われて円高が進む傾向がありました。

リーマンショックの時にドーンと円高が進んだり、世界同時株安の際に円高が進んだりと、円はスイスフランと並んで世界的には安全な資産の代表格でした。

その後アベノミクスで株価が急上昇すると、同じトレンドで円安が進みました。これは、円が売られたというよりかは、円に集中していた資産が株などに流れていったからであり、決して円の価値を悲観して進んだ円安ではありません。これはいわゆる「良い円安」です。

株安などのマイナス材料が出れば円高、株高などのプラス材料が出れば円安という状態が長らく続きました。

話を現代に戻しましょう。

今、株価は下落傾向にあります。世界情勢もウクライナ危機や原油高により非常に不透明な状況が続いています。今までならば安全資産の円が買われ、「円高」になるはずです。

しかし、今起こっている「円安」です。これは、明らかに円の評価が下がっていることを意味します。下がった株の分の資金は今は円に流れず、他の資産に流れているのです。投資家から円は見放されつつあります。

厳密には今は円安と言うよりかはドル高の状態で、ドル以外の通貨に対してはそこまで大きく円安は進んでいませんが、世界における円の位置付けが変わってきたのは間違いないようです。この円安が続けば日本人は相対的に貧困に陥ってしまうことになります。

私は今後も円安が続くと見ています。もう、1ドル=80円なんていう時代が来ることは考えにくいでしょう。次は直近高値の1ドル125円、その次は135円、そして1998年来の145円を付ける日も来ると思っています。

今のうちに頑張ってコインを仕入れておきます。