モダンが嫌いな店主がお勧めする「モダンコイン」

何となくお気づきの方も多いかもしれませんが、私はモダンコインが苦手です。

特に2000年以降に発売されたモダンコインは商業色が強すぎて、造幣局とコイン商が儲かるだけの流行りものコインに成り下がってしまっています。

以前、ニューゴチッククラウン発売時に少々過激なことを書きましたが、

最近のモダンコインは例えると「タピオカミルクティー」みたいなものです。

発売時はコイン商のあおりもあって皆こぞって買いますが、2,3年すると見向きもされなくなるものがほとんどです。数年前に一世を風靡した「スリグレ」や「007」「デイビットボーイ」なんか可哀そうなくらい叩き売られています。

でもあんまり悪口ばっかり言ってもしょうがないので、そんな中でもお勧めのモダンコインを紹介したいと思います!モダンだからと言ってもちろん全部が全部ダメではありませんよ!

ヤングエリザベス5ポンド金貨(1980~1984)

1980年から1984年(1983年は発行なし)にかけて発行された5ポンド金貨、エリザベス2世の若かりし肖像は通称「ヤングエリザベス」と言われています。エリザベス2世のモダンはもはや無限にありますが、選ぶならこのヤングエリザベスをおススメします。私も妻の生誕年(1984年)を1枚所有していまして、誕生年のコインとしても人気です。

今は70鑑定100万程で手に入りますが、10年もすれば価格は間違いなく上がるでしょう。

ジョージ6世・ジョージ5世・エドワード7世5ポンド金貨

ジョージ5世

今から100年以上前のコインをアンティークコインと呼ぶのであれば、このあたりのコインはまだモダンの位置付けになります。近い将来「アンティークコイン化」するコインですので、鉄板コインと言えます。

フランスピエフォー50フラン金貨

1974年~1981年にかけて発行された5フラン銀貨の復刻版ですが、発行枚数が非常に少なく、また、3オンスという特大の重量で非常に人気があります。発行年度にもよりますが、PR66CAMで200万程度で取引されています。今後も引き続き注目のコインですね。

ルイ13世10ルイドールリストライク

ルイ13世の10ルイドール金貨は市場にまず出てこない激レア品ですが、出てくれば軽く数億円になります。2ルイドールでさえ手が出せなくなってきています。そんな中、復刻版がございます。リストライクとは言え、かなりの価格帯になっています。私も是非欲しいコインのひとつです。

ウィリアム4世の2モハール金貨

ウィリアムワイオンの傑作、「ライオンとヤシの木」。リストライクですが、状態の良いものは1000万を超えます。

南米ペルー100ソル金貨

1950~70年にかけて発行された、第二の雲上の女神と言われる重量46.8gの大型コイン。南米のコインが注目を集めるのはもう少し先だとは思いますが、いずれ必ず来るコインと言えます。

2019ウナライオン5ポンド金貨

ご存じ「ウナライオン」近年のモダンでは別格の存在です。出てくれば2オンスで1000万を超えてくるでしょう。

このコインに罪はないのですが、このコインのおかげで最近の「モダンブーム」に拍車がかかってしまったのは事実です。

ウナライオンはロイヤルミント以外にオルダニーやセントヘレナ、その他もろもの造幣局のものもありますが、ロイヤルミント以外は全く別物ですのでご注意下さい。