中世ヨーロッパのコインで絶大な人気を誇る、1640年ババリア都市景観マクシミリアン1世5ダカット金貨。当店でも一度紹介をさせてもらったことがあります。数年前から急速に人気が出てきて、価格が急騰してきているコインです。欲しい方も多いのではないでしょうか。
こちらのコイン、つい最近までほとんど見かけることはなかったのですが、最近やけに市場に出てくるようになりました。
ズバリ言いますが、今後少し価格の下落があるかもしれません。
思いおこせば、マクシミリアンのピークは、2022年1月のヘリテージオークションだったような気がしています。
2022年1月にMS63が1050万円(現為替で1200万)で落札されるも・・・
2022年1月にMS63が当時の為替で1050万円ほどで落札されました(今の為替にすると1200万円です)が、実はこのオークションには裏話があります。
このとき、事前入札の時点ですでに1050万の価格を付けていたのですが、ライブ入札では結局誰も入札することはなく、盛り上がりに欠けたままオークションが終了したのをよく覚えています。
おそらく、参加した皆さんこう思っていたはずです。
「いくら何でもこの価格は高すぎる・・・」
そうです。私もいくら何でもまだここまでの価格にはならないと思いました。。発行枚数・鑑定枚数・歴史的背景・サイズ等で判断すると、MS63で1000万はまだ早いかなと。コイン自体は素晴らしいコインなのですが、少し人気先行で息切れしてきたのかなぁという印象を個人的には受けております。
ここからマクシミリアンをよく市場で見かけるようになりました。
今、私が知っているだけで
国内でMS61が1枚、海外在庫でMS62が1枚、MS63+が1枚まだ売れずに残っています。こんなことは未だかつてなかったように思います。実はうちでも紹介出来ますが、どれもちょっと高すぎるので掲載はしておりません。
もちろん私の懸念が外れてさらに上昇する可能性もありますし、下落したとしても僅かだとは思いますが、少し心配になったので投稿してみました。
ディーラーの独り言くらいのつもりでお流しください。